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早期アルツハイマー型認知症診断について

VSRADの正診率が向上

患者様にお配りするレポート
VSRADadvanceの関心領域(海馬・扁桃・嗅内野の大部分)にてROC解析を行ったところ、健常高齢者と早期アルツハイマー型認知症(AD)の正診率は、VSRADplus(旧解析ソフト)より8%向上しました。

 VSRADとはMRIを用いた早期アルツハイマー型認知症診断支援システムのことです。アルツハイマー病では海馬傍回付近の萎縮が最も早く起こります。そのため海馬付近の萎縮を評価することが画像診断のポイントです。海馬傍回の萎縮の程度はZ-スコアで示され、健常者では1.0以下です。当院ではこのZ-スコアを計測し症状や経過など臨床情報を元に認知症を総合的に診断しております。これまでのVSRAD使用の結果、Z-スコアは各種認知機能と逆相関があり、アリセプト内服により認知機能低下が進行しなかった期間はZ-スコアも増加しないという結果が得られています。
 
 

VSRADの全体像

①MRIを撮影(VSRAD用規格)

②VSRAD Plusのソフトが入ったPCへMRI画像を転送し、解析する。

入力されたMRI画像から、脳容積の低下を定量化するための解析の流れは、脳全体から灰白質組織のみを抽出し、さらに形態変換を行ってある特定の"標準脳"にそろえることで、脳の大きさや形状といった個人間の差異を吸収します。このように処理された被験者の脳画像とあらかじめ用意してある健常者の画像群と統計的比較を行い、萎縮の度合いを画像化したZスコアマップを作成します。

VSRAD(ブイエスラド)について

アルツハイマー型認知症(AD)早期発見のために

※海馬傍回(かいばぼうかい)とは、記憶の形成・保持・再生をつかさどる領域です。非常に小さな領域で、海馬の周辺に位置しています。

ブイエスラド検査でよくあるご質問

Q. ブイエスラド検査とは、どのような検査なのですか?

A. MRIを用いて海馬傍回付近における脳の萎縮の度合いを検査するものです。

Q. なぜ海馬傍回付近をみるのでしょうか?

A. アツルハイマー型認知症では、海馬傍回付近の萎縮がもっとも早期にみられるためです。

Q. どのように脳の萎縮をみるのでしょうか?

A. MRIで撮影した頭部の画像データと、あらかじめ用意しておいた健康な脳の画像から作ったデータをコンピューターで照合・解析し、脳の萎縮の度合いを測ります。
海馬傍回付近は非常に小さく、目で萎縮を確認することが難しいのですが、ブイエスラドではコンピューター解析により確認できます。

Q. 簡単に検査できるのでしょうか?

A. 患者様は頭部のMRI画像を撮るだけですので、簡単にできます。通常のMRI検査の一環として行うことができ、検査中の痛みはありません。

※注意)ブイエスラド検査は、あくまで海馬傍回付近の萎縮を客観的に評価する検査です。海馬傍回付近の萎縮がみられても、アルツハイマー型認知症とは限りません。症状・経過などあわせて診断してもらうことが大切です。
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